【番外編】私を合格へと導いた、白くて四角い「小さな教官」

社会福祉士の試験勉強。それは、終わりの見えない砂漠を、重い参考書を背負って這いずり回るような日々でした。 そんな孤独な戦いの中で、私の折れそうな心をつなぎ止め、時には厳しく、時には静かに私を支え続けてくれた「相棒」を紹介します。

高校受験以来勉強したことのない私を救い上げてくれたのは、間違いなくこの小さな教官でした。

その名は、dretec(ドリテック)学習タイマー T-580WTDI 

見た目は清潔感あふれる白。手のひらに収まるサイズ感。
しかし、その実態は、私の自堕落な精神を矯正するためにやってきた「小さな教官」です。

1. 脳を整える「カウントアップ」と「カウントダウン」

こいつの仕事は、ただ時間を刻むこと。それだけです。
しかし、勉強開始とともにカウントアップを開始すると、液晶に浮かび上がる数字が「おい、今日も一歩ずつ進んでいるじゃないか」と無言で励ましてくれる気がしました。

逆に、過去問を解く際はカウントダウン
刻一刻と減っていく残り時間は、試験本番の緊張感そのもの。
「間に合わないかも……!」という適度な焦りを与えてくれることで、私の眠っていた集中力を無理やり呼び起こしてくれるのです。

2. 図書館でも「光」で寄り添う、静かな優しさ

このタイマーの最も優しい機能、それは音を消して光で知らせてくれること。
静まり返った図書館やカフェで、突然「ピーーー!」と鳴り響く電子音は、もはや社会的な事故。周囲の視線に震える必要はありません。

右側のスイッチを「消音」にすれば、時間が来た瞬間に赤いランプがチカチカと点滅するだけ。
それはまるで、暗闇を照らす灯台のよう。
「お疲れさま。休憩の時間だよ」と静かに語りかけてくれているようで、孤独な夜の勉強中には、その小さな光に少しだけ救われたものです。

3. 意志を込める、大きな「START/STOP」ボタン

本体の上部に鎮座する、大きな押しボタン。 これが実にいい。
「よし、やるぞ……」という決意とともに、親指でグッと押し込む。
あるいは、ノルマを終えて「終わった!」という解放感とともに、優しくプレスする。

このボタンの押し心地が、私の脳に「勉強モード」への切り替えを教えてくれました。
もはやパブロフの犬。
ボタンを押さなければ、私の勉強は始まらないのです。

私なりの「付き合い方」

使い方は、自分を少しだけ律する、シンプルなルールでした。

  1. 「ロック」を解除: 誤作動を防ぐサイドのスイッチをスライドさせる。
  2. モードを選択: タイマーか、時計か。私は常に「戦場(タイマー)」モード。
  3. 時間をセット: 集中が切れる限界の時間をセットし、あの大ボタンを力強くプレス。
  4. ひたすら解く: 背後の『カリスマ社会福祉士』の音声を聞きながら、赤まるを回す。

結論:こいつは「外付けの意志」である

人間、自分の意志だけで机に向かい続けるのは、砂を噛むような努力が必要です。
特に、仕事帰りに蕁麻疹を抱えながら戦う私のようなおっさんには、到底無理な話でした。

このタイマーは、私の「弱気な意志」を補完してくれる、いわば外付けの意志
机にこいつが座っているだけで、「あぁ、今日も修行の時間だ……。
でも一人じゃない」と、少しだけ覚悟が決まるのです。

社会福祉士試験という荒波を乗り越えるための、小さくて頼もしい救命ボート。
それがこのドリテックのタイマーでした。
これから挑戦する皆さんの机にも、こんな優しい教官を一人、招いてみてはいかがでしょうか。