雑記

亡くなった方の銀行口座が凍結されるタイミングと解除方法

亡くなった方の銀行口座が凍結してしまうと、家族でもいっさいお金を引き出せない…
こんなお話をよく聞きますが、実際のところどうなんでしょう??
私は先月に父、2年前に母を亡くしていまして実際にこのケースは経験しています。
結論としては

「銀行口座は亡くなってからすぐに凍結します」(ケースによる)

このブログでは実際に私が経験した「銀行口座凍結〜解除(相続)」までの手順を記します。
お困りになられている方が少しでも安心していただけると幸いです。
私は、手続きに関して全く無知でしたが、銀行からとても親切に教えていただいたので安心して解除(相続)まで進めることができました。
この記事がお役に立てば幸いです。

口座凍結のタイミング

タイミングはシンプルに口座名義人が亡くなったことを銀行が知ったときです。

よく死亡届を出した段階で…と言われていることもありますが、役所から銀行にお知らせすることはないので知ることはできません。
よくあるケースが「訃報」です。
銀行が訃報を見て知り即座に口座を凍結するケースが多いようです。
私の父・母の場合もそうでした。
父のケースですが、父は生前銀行に勤めていた関係もあり、訃報を新聞に掲載した当日朝8時に銀行からお悔やみと口座凍結のお話しを受けました。
またその際に今後の流れも教えていただきました。

凍結するためには

遺族側から凍結するための手順としては、これもシンプルですが電話1本で大丈夫です。
父は2つの銀行口座を持っていましたので、1つは上記のように銀行からの連絡、もう1つは私から銀行に連絡して口座を凍結しました。

凍結解除するためには??

銀行で預貯金の相続手続きが必要です。
預貯金を誰が相続するのかを明確にして、必要書類を揃えて銀行に提出すれば、解約や払い戻しの手続きができます。
これにはいくつかの書類が必要になります。
そのためにまず銀行に凍結解除の手続きの連絡をしましょう。
「相続に関して」と言えばわかりやすいです。

用意する書類に関して

私の場合は2つの銀行に対して手続きをしましたが、ほぼ用意する書類は同じです。
ただ、銀行によって若干違いはありますのでそのあたりは注意が必要です。

用意する書類(A銀行)

・死亡診断書
・相続人(相続する人)が載っている戸籍謄本(亡くなった父が除籍されているもの)
・相続人のA銀行の銀行印と通帳(私はA銀行の口座を持っています)
・亡くなった方の通帳、キャッシュカード

ポイントとなる点として「相続人が載っている戸籍謄本」です。こちらは後ほど記します。
相続人がA銀行の口座を持っていない場合は作らなくてはなりません。

用意する書類(B銀行)

・死亡診断書
・相続人(相続人全員)が載っている戸籍謄本(亡くなった父・母が除籍されているもの)
・相続人全員の印鑑証明
・相続手続きをする人の実印
・相続人のB銀行の通帳と印鑑(私はなかったので作りました)
・亡くなった方の通帳、キャッシュカード

上記の書類が揃ったら、口座を作った店舗での手続きとなるので来店予約の電話が必要でした。
A銀行との違いとしては
A銀行は相続人一人の書類に対して、B銀行は相続人全員が対象となっている書類という点でした。
私の場合は、姉と私(長男)の二人が相続人であり、姉が県外で生活しているため印鑑証明を送ってもらいました。
戸籍謄本に関しては姉と自分が亡くなった父と母の子である証明が目的なので、姉が県外にでる前に遡ったものをとりました。

戸籍謄本に関して

A・B銀行共通でしたが、「戸籍謄本」が必要になります。
これは「亡くなっていること」と「相続人の証明」のためです。
この戸籍謄本を役所などにとりに行く際ですが、除籍(死去)された戸籍謄本ができるまで1週間程度かかります。
父の場合は年度始めもあって、20日かかりました。

来店して手続き

書類が揃ったら来店して手続きします。
「相続に関して」と言えば対応してくれます。
上記にも書きましたがB銀行は予約が必要でした。
指定された書類が揃っていれば問題なく手続きできます。

手続きでは振込受付書や諸々ありますが、全てお店の方が丁寧に進めてくれました。

銀行から手続き完了の郵便物が送られてきます

銀行での手続きが完了したら、郵便物が送られてきます。
相続手続き完了のお知らせ、返却物(解約分の通帳、預金計算書、振込受付書等)を確認しましょう。

凍結から解除(相続)までの手順

  1. 凍結
  2. 銀行に解除・相続の連絡(必要なものを聞く)
  3. 書類が揃ったら来店予約
  4. 銀行で手続き
  5. 銀行から相続完了の通知
  6. 通帳記入で確認

凍結から解除(相続)までにかかった時間

ちょうど1ヶ月でした。
平日9:00〜15:00の手続きになりますので平日しか動けないですね。
印鑑証明・戸籍謄本は同じところでとれました。

亡くなった方の銀行口座がわからない場合

一度の照会で、亡くなった方の口座を一括して把握する手続はありません。
各金融機関に問い合わせて確認するのが基本になります。
亡くなった方が利用していたかもしれない金融機関にしぼって問い合わせてみましょう。

口座が確認できたら、「残高証明書」と「取引履歴証明書」を発行してもらうことができるみたいです。この手続きは相続人が行うことになりますが、相続人全員でなくても大丈夫そうです。

まとめとして

遺族、特に喪主の方は悲しみのなかたくさんの手続きをしなくてはならないので、とても大変ですよね。
手続きに関しては用意するものがたくさんあり、自分のものではないので「探すこと」から始めることになります。
私の場合、父から生前聞いていたので銀行に関してはあまり迷うことなくできました。
年金に関してはちょっと困りましたが…(また記事にしてみようかな)

「お葬式に必要なお金を口座から引き出したい」などといった場合、口座凍結解除前に預貯金の仮払いを受けることもできる金融機関もあるみたいです。
もしものときは通帳が見つからなくても、まずは心当たりの銀行に相談されたら良いかと思います。

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